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読書録『機械脳の時代 データサイエンスは戦略・組織・仕事をどう変えるのか?』

なぜこの本を選んだか

技術の発達とともに新しい仕事が生まれ、同時になくなっていく仕事があります。

仕事も変わり、働き方も変わる。もちろん労務管理も変わっていきます。

2010年代に入り手続き業務の電子化が進み、さらにここ数年の間電子“HRテクノロジー”が目覚ましく進展しています。私が生業としている社会保険労務士という仕事そのものも変わっていくだろうと感じております。

今後の仕事の在り方のヒントにしようと、『機械脳の時代-データサイエンスは戦略・組織・仕事をどう変えるのか?』(加藤エルテス聡志・ダイヤモンド社)を読みました。

ほんの少しだけ要約します

「AI技術で仕事がなくなる!」「AI時代に生き残るには」など、不安を煽る内容で扇動する記事や書物が多い中、本書は大変明快に『機械脳』で可能になること、そして今後の時代に必要とされる職業人としての能力について論じてくれています。

本書によれば、機械脳でできることというのは、次の3つに集約されるそうです。

  1. 可視化すること
  2. 分類すること
  3. 予測すること

扱うデータが多くなればなるほど機械脳はより適する解を示してくれるが、データの選出法やそもそも「機械に何を考えさせるか」の目的と道すじをつくるのは私たち人間。適切な仮説と検証を行う知恵がなければ、正しい解を導き出すことができません。

機械が「判断」する時代になっても、「意志」をつくる時代にはなっていないということですね。

とはいえ、2045年にはシンギュラリティが起こるとの予測が立っており、今後一層、“機械と共存していく社会を実現するには”“人間の求められる役割とは”を考えていく機会が増えていきそうです。

読後感まとめ)労務管理とAI、これからの社労士は

労務問題に関していえば、問題のありかとそれに対する解決法はある程度パターンがあり、文書や規程を整える程度であれば、AIによって最適解が導出されると思います。

現に、規程を気軽に自動生成するサービスを提供している社労士の先生もいらっしゃいます。そのようなサービスを利用することにより、会社ルールを入力規則にあてはめていくだけで体裁の整った規程が策定でき、社内調整業務をスピーディにこなすことが可能となるでしょう。

また、事例として挙げるのは少しフィールドが異なりますが、最近の求人サイトでは、チャットボット(AIによる自動会話システム)を利用して求職者に求人情報を提供する機能をもっているものもあります。大手求人サイト「リクナビ」が求職者である学生の承諾を十分に得ず内定辞退者予測をサービスとして企業に提供し問題となった事件も記憶に新しいところです。

働く人の意識がどこに向かっているのか、AIやビッグデータの活用によって「見える可」されるようになっています。

そう考えると、漫画『ドラゴンボール』の“スカウター”のように、営業能力やら社内政治力やら書類作成能力やら、仕事に関わる能力がすべて数値化されてウェアラブル端末で見えるアイテムが開発されるのも時間の問題だと思います。

しかし、会社の現場で起こる問題はすべて人間対人間のものであり、その人間は感情をもつなまものですから、パターン化された解決法で通用しない瞬間が往々にしてあります。

有能だと思われていた社員が、私生活や家庭の問題を突発的に抱え込むことになり、一晩で仕事に対するモチベーションを失うなんてこともあるわけです。私生活という職務上のデータ化から免れる“聖域”の部分での変化については、AIでは計り知れないデータ差分なので、AIによる予測は不可能でしょう。

機械脳の能力が「可視化・分類化・予測」に長けているということは、現在の技術ではまだ可視化されていない領域--例えば、その時その場の【場の空気】や【感情】を機微に捉えていくことが、社会保険労務士としての仕事の付加価値になるのでしょう。

温かい職場人間関係構築に尽くして、機械脳やAIに負けない存在になっていきたいと思っています。

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