11月は『テレワーク月間』です。
『テレワーク月間』とは
11月は『テレワーク月間』です。この取り組みは2015年から始まっており、7月~9月に実施されるテレワーク・デイズとともにテレワークを広く推進し実践するキャンペーン期間となっています。
以下、当キャンペーンの趣旨として、上記バナーでのリンク先特設サイトより「テレワーク月間宣言文」を引用します。
テレワーク月間宣言文
テレワーク月間実行委員会
私たちは、テレワークが「持続可能な成長と実感できる豊かさ」を実現する働き方であることを確信しています。
- 私たちは、産業社会から知識社会への移行期にいることを実感しています。社会・経済のグローバル化や未体験ゾーンに入った少子高齢化社会の中にあって、テレワークという強くしなやかな生き方、働き方の方法を身につけた人々が、これからの時代に活躍することを期待しています。
- 私たちは、情報通信技術の進展が新しい時代を動かしていること実感しています。もはや「ICTを活用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」を阻害する「技術的な壁」は存在しないと考えます。
- そして私たちは、テレワークの実践を通して得ることができる、多くの価値創造活動を支援します。
テレワーク月間は、テレワークに関心を持ち、実践する人々が「共鳴し、体験を拡げる場」として位置づけられています。この場に参加することで得られる全ての新しい価値創造の成果を共有することで、「持続可能な成長と実感できる豊かさ」の実現を目指します。
『持続可能な成長と実感できる豊かさ』ー掲げている理想を標語やことばとして表現するとどうしても観念的になってしまいますので仕方ないですが、わかりにくいですね。
- 会社は、人手不足のひとつの解消策としてテレワーク勤務制度を導入し、遠隔地在住者の雇用を進める。人手不足が解消されることにより、技術や事業を承継する社員を育て、後継者不足に悩む会社が事業継続可能、会社として持続可能な成長が目指される。
- 私生活の都合等により休職を余儀なくされ、職業生活を分断されるおそれのある社員が、休職中でもテレワークを活用することにより、私生活と職業生活を統合させて生活を送ることができる。社員自身が持続可能な成長を目指せる。
- テレワークにより在宅勤務が可能になれば、通勤時間を自宅で過ごす時間にあてられる。時間的ゆとりを持ち家事・育児ができることで、被雇用者として安定的な収入を維持しつつ、家族と向き合う精神的なゆとり・豊かさを享受することができる。
- 会社は、社員の多様性(多様な働き方)を認め制度として組み入れることにより、多様な価値観を吸収する企業文化をつくることにもつなげられる。多様な価値観から、マーケティング、新たな市場の創造につなげ、利益向上の実現がはかれる。
『持続可能な成長と実感できる豊かさ』の行間に込められているのは、このような点でしょうか。
テレワークデイズ2019報告会
総務省など関係省庁主催により昨日(11月11日)に行われた「テレワークデイズ2019報告会」において、本年7月22日~9月6日に行われたテレワークデイズの効果や、参加企業による取り組み事項の発表等がありました。
今朝のNHK「おはよう日本」でも取り上げていました。
テレワーク・デイズの効果
NHK NEWS WEB記事によると、テレワーク・デイズの効果として次のようなことが報告されたそうです。
- (期間中、テレワーク・デイズの参加者で)職場以外の場所で仕事をしたのは2800企業、68万人。
- 期間中の平日、都区内への通勤者は平均で1日当たり9.2%減少した。
- 7/24および7/26に行われた交通規制などの実証実験の結果は、首都高速で約7%、一般道で約4%の交通量減少がみられた。
3点目に限っていえば、実験の前提条件などはこの記事では全く分からないですが、事実埼玉県内の道路はむしろその日混雑が激しい箇所が何か所かありましたので、3点目は本当にテレワークの効果としてあげていいことなのか、疑問符がつきます。
とはいえ、通勤者の減少など一定の効果があがっていることは確かなようです。
テレさとワークの取り組み
「おはよう日本」の中で取り上げられた、テレワーク・デイズ報告会で発表された企業での取り組みのうち、ANA(だったかな?)の“テレさとワーク”がとても素晴らしいと思いました。
テレワーク+ふるさとの「さと」を合わせ、“テレさとワーク”。
たとえば、お盆期間や年末年始の帰省期間を、前あるいは後ろにずらし、帰省先のふるさとでテレワークを実施する、というものです。帰省ラッシュを避けることができ、故郷の両親や家族には仕事ぶりを見せることもできる(もちろん見せなくてもいい)、ふるさとでのんびりできる(故郷の家族はその分受け入れが大変になりますが)。
渋滞や公共交通機関の混雑を避けられるのは、大変ありがたいですよね。特に子ども連れで長時間移動するのは、何かと気苦労が多いですから。
この取り組みは、社員からの提案で生まれたそうです。現場主導でボトムアップ式に運用案がでると、社員の納得度が増し、制度が定着しやすくなります。
労務経営管理のぞみオフィスは、テレワークの導入支援を行っています
あらためまして、弊所の案内を簡単にすれば下記の通りです。
具体的なサービスの一例として、労務管理および情報セキュリティ双方の面からテレワークの導入支援を行っています。
記載のとおり、“テレワークの導入支援”もサービスの柱となっておりまして、テレワークの普及推進活動にも微力ながら携わっております。
私が一個人としてテレワークに期待することは「使えるものは何でも使ってみようよ」ということです。せっかくテクノロジーがあって、しかも便利なことがわかっているのに、利用しないのはもったいないです。
使ってみてうまくいかなかったら、そのとき考えればいいですし、うまくいかなかったことを誰も責めてはならないです。個人でも組織でも、何か違うものを取り入れて変化していかなければ進歩がないです。うまくいかないときに責めるのは、思考停止状態や現状維持思想の方だと思います。
ということで、埼玉県ほか隣接都県でテレワークの導入をお考えの会社様がありましたら、お気軽にご相談ください!