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労働時間は何分単位で計算するの?ー東京労働局のリーフレット、これはいいものだ

東京労働局から発行されているリーフレットの出来が秀逸だと思います。
『労働基準法 素朴な疑問Q&A 働き方改革対応(東京労働局)』
中には、以下13のトピックごとにQ&A形式で労働基準法や働き方改革関連法のポイントが記載されています。

●働き方改革の推進
●労働時間
●休日
●36協定
●変形労働時間制
●フレックスタイム制
●みなし労働時間制
●賃金
●最低賃金
●割増賃金
●産業保健機能
●解雇
●退職

秀逸だと感じたのが、ひとつひとつのQ&Aが≪“素朴”と銘打ちながら素朴でない練りに練られた質問≫そして≪端的で隙のない回答≫で構成されているところです。質問内容が玄人好みというかなんというか。事業主がグレーにしておきたいであろう部分を、ばっさりと白黒はっきりつけているのが明快です。

これはいいものだ。

例えば、こんなQ&A。

 労働時間は何分単位で計算するのですか

単位は自由ですが時間の切り捨てはダメ


労働時間の単位は自由です。注意点は、労働時間の計算の際、端数の切り上げはできますが、切り捨てはできないということ。30分単位なら「15分未満は切り捨て」はNGです。ただし「1か月の通算で30分未満の端数を切り捨て、30分以上を1時間に切り上げること」は、認められています。

おお、なんて無駄がない回答なんでしょう…!
“単位は自由”といわれて、一瞬「なんでもいいんだ~」と思われるかもしれませんが、自由なのははあくまで単位(ひとまとめにする時間単位)のこと。そして切り上げはよくても切り捨てるのはダメ、とばっさり。ダメ押しをするかのように30分単位でのNG例が挙げられ、そして細かな通達事項(「1か月の通算で~」以降)まで、もれなくカバー。
何の前触れもなく私がこの質問を受けた場合、「本来は1分単位で計算するのが正しいですよ。もし定刻から5分でも過ぎたら、5分はカウントする。なかったことにしちゃダメ。でも、1か月積み上げて計算したとき30分未満になったら、30分未満について切り捨てるのはOK」という感じに答えたでしょう。
大枠では合っている(合っていないとすれば問題だ)けれど、それだと「じゃあ、当社は15分刻みで計算しているのですが、そのときはどうすればいいのでしょう?」というような追加の質問を受け、追加の質問に対する答えを提示していかないと、より明確になりません。つまり私の答え方だと、必要事項は満たしていても、十分でない答えだということです。

このリーフレットは細部にいたるまで本当に気が利いていて、紹介した他にも「おお!」と思うようなQ&Aがあり、きちんと行間を読んで知識を研鑽するのにいいなぁ、と感じました。

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